緊急事態のもと、札幌の空手家・大誠館・宮崎館長は…

緊急事態のもと、札幌の空手家・大誠館・宮崎館長は…

全国的に蔓延する新型コロナウィルス。すでに北海道では、緊急事態宣言が発令された。このニュースを見て、真っ先に心配したのが大誠館の宮崎館長(以下、敬称略)のことである。学校も休校、そのうえに緊急事態宣言となると、道場経営はやっていけるのだろうか、本人や身の回りの方々は大丈夫なんだろうかと懸念したのである。宮崎とは、禅道会の小沢代表の紹介で知り合ったが、電話で何度かやりとりしり、実際に会ったりするにつれ、親しくなった。だからこそ、心配する気持ちが浮上したのである。思い余って、メッセージを送ったところ、「トイレットペーパーもティッシュペーパーもありません。道場も緊急事態宣言を受けて、閉館しています」との返信があった。

北海道に次いで、感染者の多い愛知県に在住する自分としては、対岸の火事ではないのである。心配と同時に、応援したくなり、昨夜(3月7日)、宮崎本人に電話をかけた。すると…

「思っていたより、大変なことになっています。なので、キッズと少年部を2月29日から3月13日まで休みとし、翌日3月14日より稽古再開。一般部は2月29日から3月7日まで休みとし、翌日3月9日より稽古再開としました」

以前、大誠館・宮崎のことをトピックス記事で紹介したように、彼は自ら「子ども空手のカリスマ」と称して、空手の指導にあたっている。実際、子どもたちからも「宮崎先生!」と慕われているのだが、事情が事情だけに、稽古は休まざるをえない。こうなると、宮崎だけでなく、子どもたちも大好きな空手の稽古ができなくて、寂しいものである。実際、そういう声も宮崎に届いた。「道場が休みの間、何かできることはないだろうか」…考えに考えた挙句に思いついたのが、門下生に対してLINE登録をしてもらい、「自分でできる空手シリーズ」をYouTubeで配信することだった。直接、指導することはできないけれど、せめて、画面を通して、子どもたちと向き合い、空手を伝えたいという、宮崎の思いだった。すると、これが功を成し、子どもたちからもその親からも好評の声が寄せられるようになったのである。こちら、ある母親から宮崎に送られた文面。

「毎日、動画ありがとうございます(*^^*)‼️コロナウィルスの影響で暗い感じの中、ブログとLINEで道場のみんなの元気な様子が分かりホッとしています。今日、久しぶりに練習に付き合って気付いた事があります。背が伸びたお陰でハイキックが高いところまで上がる様になってきました!成長を感じました〜毎日、動画ありがとうございます(*^^*)‼️コロナウィルスの影響で暗い感じの中、ブログとLINEで道場のみんなの元気な様子が分かりホッとしています」

このようなメッセージは他にも数多く寄せられ、宮崎の励みになっているそうだ。「毎日、動画がアップされているので、前よりも道場の存在が身近に思えるようになった」という母親からの声もあり、「やってよかった!」と心から思っているそうである。

ウィルスに負けない体を作るため、火の呼吸を教える。

宮崎はさらに、ウィルスに負けない体を作るため、「子どもクンダリーニヨガ」を開始し、免疫力と抵抗力を高めるようにしている。少し、専門的な話になるので、宮崎の言葉で説明してもらおう。

「クンダリーニヨガでは胸腺を刺激します。この胸腺というのは体の免疫細胞を動かす司令塔のような場所で、免疫力アップには欠かせない場所なのです。私自身、クンダリーニヨガをやるようになってから痛風にもならなくなったし風邪もひかなくなりました。インフルエンザが流行している時期ですら、一回もかかったことがありません。色々調べたのですが、やはり行き着くところは免疫力のアップでした。それは何故か??と更に探っていくと、もちろんクンダリーニのエネルギーで体のパワーが上がっているというのもあるのですが、胸腺をクンダリーニヨガで刺激できるのが一番大きいようです」

やっているのは、火の呼吸である。そのやり方を自分も教えてもらったので、ここにご紹介しよう。まず、あぐらをかいて、姿勢をまっすぐにしてリラックスして座る。そして、吐く時にお腹にスッと力を入れて吐いて、スッと力を入れて吸うの繰り返し。1秒あたり、2〜3回の素早い呼吸を行う。ただし、初めは2秒に1回程度のゆっくりした呼吸でいいそうだ。速く呼吸することより、強く呼吸することがポイント。そして、慣れてきたら次第に速度を上げていくようにする。ただし、速めることよりで、呼吸が弱くなったり、手足、腹、顔に緊張感が出ないように注意する。やり始めは難しいが、慣れてくると、誰もができるようになるそうだ。その効果は肺、粘膜、血管、そしてその他の細胞から毒素や沈着物を除去する、神経系統を鍛え、ストレスヘの抵抗を高める、交感神経と副交感神経のバランスを修復する、免疫を高め、病気を予防するなど、さまざまなものがあるので、この記事を読まれた方もぜひ、やってほしい。最初は30秒からスタートして、今は3分。子どもたちだけでなく、その親御さんにも一日一回以上、やってもらっているそうで、これもまた、好評だそうだ。

非常事態の中で、武道家として思うことは…

以下に宮崎の話は続く。

「昨夜、夜の薄野を見てきたが、閑散としていました。人通りも少ないし、店舗は軒並み閉まっていました。ふだんなら、ありえない話ですが、札幌駅周辺も人が少ないです。さらに札幌より酷いのは、小樽で、日頃は観光のメッカでもあるにもかかわらず、誰一人として歩いていませんでした。飲食店に入ったのですが、店内はずっと、自分たち二人だけ。仕方のないこととはいえ、このままだと、倒産する会社も増えてくるのではないかと思います。日本の経済情勢、これからどうなるんだろうかとも思いました。大誠館も二月初めまではいいペースで入門者が増えていたのですが、今はピッタリ止まっています。これは仕方ないですね。それよりも、私が思うのは子どもたちのこと。働いておられる親御さんもいて、子ども一人でいる家庭もあるので、そういう子たちはお預かりしますと言っているほか、マスクの在庫もあるので、それをお渡ししたりもしています。消毒薬も配ったりしていたら、逆に『先生のところがなくなるんじゃないの』と持ってきてくれるお母さんもみえます。●●さん(自分のこと)、私は以前、お話したように、人生のどん底状態の時がありました。そんな時に私を支えてくれたのが、子どもたちの無邪気な笑顔。だからこそ、こういう厳しい時にこそ、子どもたちやその親御さんに自分でできることは何でもしたいと思うのです。それと、これは全国的な傾向ですが、ドラッグストアは今、トイレットペーパー、ティッシュが軒並み、品切れ状態になっています。マスクの大量買いだめをして、高額で通販で販売するなど、みんなが困っている時にそれを利用して儲けようとしている人の気持ちが本当に分かりません。なぜ、お互いに助け合おうという気持ちになれないのでしょうか。また、マスコミも感染者ばかり伝えていて、何人治って、退院しているかはあまり報じられていませんよね。それが余計に人々の恐怖心をあおっていると思うのです。今や誰が感染してもおかしくありません。だからこそ、自分ができることは全てやっていきたいと思うのです」

宮崎の奮戦ぶりが子どもたちやその親御さんに希望の光を伝えられることを友人として、心から祈り、応援している。

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