元レンジャーであり、禅道会の大畑慶高。自らの体験をもとに、本を出版

2020年11月19日発売「伝説の元レンジャーが教える最強メンタルの鍛え方」

大畑慶高氏(以下、敬称略)という、空手家がいる。本人は「自分はまだ、武道家と言える境地には至っていない」と謙遜するが、その武歴を見ると、目を見張るものがある。大会での戦績を紹介しよう。

1999年第1回 リアルファイティング空手道選手権大会 62.5kg級準優勝。
2000年第2回 リアルファイティング空手道選手権大会 62.5kg級優勝。
2002年第3回 リアルファイティング空手道選手権大会 62.5kg級準優勝。
2002年第4回 リアルファイティング空手道選手権大会 62.5kg級優勝。
2003年第5回 リアルファイティング空手道選手権大会 62.5kg級優勝。
2004年第6回 リアルファイティング空手道選手権大会 62.5kg級優勝。

武道、格闘技をやっている者なら、誰もがこの偉業を称賛するはずだ。特に2002年から、2004年にかけて三年連続で優勝である。そう簡単にできるものではない。それを大畑はやってのけたのだ。
禅道会の試合は以前から紹介してきたように、打撃技のみならず、投げ技、関節技など、総合格闘色の濃い実戦武道である。その62.5kg級、つまり、層の厚い階級での戦績は見事だ。

ちなみに、大畑と出会ったのは、今から三年ぐらい前。禅道会の後援会式典の時だった。その時は挨拶程度の会だけだったが、トピックス記事の執筆を彼から依頼され、関わりができたのである。自分が何十年という打撃武道・格闘技に携わってきた体験を踏まえて、様々な武道家・格闘家を取材して記事にするという内容だった。

自分のことを書くようで僭越だが、仕事はライターである。そして、武道・格闘技は自分の人生におけるライフワークである。好きな分野にターゲットを当てて、好きなように書くというのは、毎回、楽しかった。取材した方の体験談に共感を抱くことも数多かった。武道・格闘技、なんらかの理由をもって、その世界に人は飛び込んでいく。だが、それなりの実績を挙げたり、自分の生き方にまでそれを投影していく人はそう多くはない。だからこそ、自分は「やり抜いてきた」人をリスペクトするのだ。
特に武道も格闘技も今はメディアの影響で、大抵の人が知っている。中には「自分もやってきた・やっている」という人もいるだろう。しかし、たかが、数年程度の経験で「やり抜いた」とは言えないのだ。そういう人を軽んじるつもりはないが、やり抜くとは、それだけの意識と努力をもって鍛練してきた人たちが言える言葉だと思うのである。

前振りが長くなった。そういう意味で、大畑は歴戦のつわものである。やり抜いてきたのは、空手だけではない。もっとも、過酷と言われるアルペンレンジャーでもあったのだ。その大畑が取材のホテルのラウンジで会った時、こんなことを言った。

「レンジャーは国を護る兵士です。しかし、どれだけ、テクニックがあっても、“相手を殺せるかどうか”は、別です。それが戦地とはいえ、相手の命を奪うことは、その人の全てを抹消することです。だから、それは簡単にできることではありません。しかし、それをためらいなくできることが本物の兵士なのです。ナイフを持っていたとしたら、それで相手の頸動脈を斬る。しかも一瞬のうちに。躊躇も恐怖もなく、それができなければなりません。私はいつもそれができる意識をもって、訓練に臨んでいました」

自分は多くの武道家・格闘家と出会ってきた。若き日の武勇伝も聞いてきた。自分もそういう経験をしてきた者の一人だが、「相手を殺す」ことを意識しての稽古などしたことがない。どんなに、荒くれ者の武道家・格闘家でも殺人技術を実際に遂行しようとする人間にも出会ったことがない。それが当たり前の話だ。幕末や戦国の世の中ではないのだ。戦場で人を仕留めることを考えること事態が異常である。だが、それをあっさりと語る大畑の顔は正常(失礼!)な人のそれであり、表情も口ぶりもとても柔和であった。一時期、殺人機械のような人生を送ってきた人間とは思えないのである。そのギャップが自分の胸中に強いインパクトをもたらした。
考えてもみてほしい。平和なこの時代に「ためらいなく、相手を殺す」ことを考えていたのである。いくら、レンジャーとはいえ、そこまで思う人間はどれだけいるだろう。ただ、一言書いておくと、大畑は日本一の兵士を目指していたのだ。そして、「国を護る」という強烈な目的をもって、訓練に臨んでいたのである。/p>

11月19日発売!「伝説の元レンジャーが教える最強メンタルの鍛え方」

日本一の兵士になろうと思った大畑は国立工業高等専門学校卒業後、二十歳で自衛隊に入隊した。そして、最強の戦闘集団と言われるアルペンレンジャーに入ったのである。訓練は前期と後期に渡り、前期が基礎訓練、後期が行動訓練になるが、その内容たるや、過酷という言葉に収まり切らない。
詳細はトピックス記事や書籍にも書いてあるので詳細は省くが、常人が耐えられるものではない訓練であったことだけは書いておこう。最終的に残ったのは、45名中、大畑を含めて17~18名だけ。この数字がいかに厳しいものだったかを想像してほしい。当時を振り返って、大畑は語る。

「目指したのは日本一の兵士になることでしたが、自分だけのことを考えた目的なら、あの訓練は耐えきれなかったでしょう。自分というより、有事の際は命をかけて国と国民を守る。そのためにこの命を捧げる。それが私の目的でした」

ここまで話を聞いた時、一種、爽快なまでの思いになった。自分はとてもではないが、そこまでの気概は持てない。愛する人のためならば、体を張る気持ちはあるが、大畑のそれは個人ではなく、国である。それができるだけの精神力と体力をレンジャーという過酷な場で磨いてきたのだ。しかし、日本は憲法で戦争を放棄した国だ。大畑が目指したような戦地に赴くことはありえない。そんな当たり前のことを知らなかったうえに、知ってからも「その法律もいつかは変わる」と思い続けてきた。だが、叶うものではなかった(国民の誰もが叶ってほしくないと思うだろう)。日本を護る兵士になろうとしても、それは実現しないことを認識させられた彼は、それまでの熱意も決意も失った。そして、6年間、勤務していた自衛隊から去ったのである。

だが、壮大な目的を持って、尽力してきた人を神は見捨てない。大畑は自衛隊時代(入隊六か月)から習っていた空手に次なる焦点を当てたのである。「この人は“やる!”と決めたことは徹底的にやり抜かないと気が済まない」と思ったのは、それからの行動力である。自衛隊を辞めた(正確に言うと、予備自衛官)大畑は、学んでいた空手道場、つまり、禅道会の長野支部の内弟子になった。“空手を通して、子どもたちを肉体的にも精神的にも鍛え、将来の日本を背負う人にしたい”と思ったのだ。やがて、自らの道場を開設するに至るのだが、そのためにも自分の付加価値を作りたいと思った彼は大会に出場し、チャンピオンを目指し、その目的も達成したのであった。

最強のメンタルは超回復力。それを本で伝えたい

レンジャー、空手というステージで肉体と精神の鍛練を積み重ねた大畑だが、自ら起こした事業も順調な滑り出しになった。がしかし、あることで、人生初という試練を味わうことになる。多額の支払いを翌月までにしなければならないという事態に直面したのだ。結果的にそれも乗り切ったのだが、そのような様々な体験を通して、“人が人として強く、いかに幸せに人生を生き抜いていくか”を伝えていきたいと思うようになった。大畑は自分にこうも言った。

「最強の強さって、“愛と死生観(生き様)”だと思うのです。愛=感謝ですね。常人とは軌道を逸した自分がそのようなことを言うのもなんですが、常に自分と向い合い、強くなりたいと思い続けてきた過程で、自分が体得してきたことを少しでも多くの方にお伝えしたいと思ったのです」

その大畑が出版する本である。コロナ渦をはじめ、現代人はいま、大きな岐路に立たされている。しかし、どんな人にも幸せになる権利はあるし、できるのだ。今まで成功本はいくつも出版されてきたが、過酷なまでの体験をしてきた大畑の本だからこそ、読む価値があると思う。
成功本ではなく、最強メンタルを身につけるためのノウハウ本である。言葉を変えれば、“より良く生きるための”内容が書かれていると思ってもらいたい。大畑の本が多くの方に読まれることを心から願っている。

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禅道会 大畑慶高の武道人生 記事一覧

2020年11月19日発売
「伝説の元レンジャーが教える最強メンタルの鍛え方」

伝説の元レンジャーが教える最強メンタルの鍛え方

禅道会横浜支部長の大畑慶高が本を執筆!
2020年11月19日に出版されます!

発行:白夜書房
四六判 192ページ
定価 1,500円+税
ISBN 9784864942904

陸上自衛隊レンジャー部隊に所属した経験と、禅道会で積み重ねた鍛錬と大会の実績、そして会社経営者としての見地から、昨日の自分より強くなる方法を解説した本です。

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