武道の呼吸法で免疫力を飛躍的に高める: 空手道禅道会の呼吸法で心身共に健康な状態を作る (NPO法人日本武道総合格闘技連盟) Kindle版

武道の呼吸法で免疫力を飛躍的に高める: 空手道禅道会の呼吸法で心身共に健康な状態を作る (NPO法人日本武道総合格闘技連盟)

タイトルの本を執筆したのは、コロナが猛威を振るい始めた頃だ。メディアで一連の騒動が連日のように報道され、人々は不安を抱えながらの毎日を過ごしていた。これは仕方ないことだろう。ワクチンも特効薬もない。未知のウイルスだからだ。話が少しずれるが、その当時、禅道会の小沢代表と関わりのあった自分は呼吸法を教えてもらっていた。その呼吸法を始めたきっかけは別のところにあるのだが、ここではそれを省く。しかし、呼吸法を始めて以来、自分の中で少しずつ変化があることに気付いた。一つは意識である。それまでは一つごとに囚われがちだったのが、少しずつそれが無くなっていった。さらに、風邪もひかなくなった。毎年、恒例行事のように年一回は風邪をひいていたのに、それが無くなったのである。ここで、小沢代表の話を書こう。

「ウイルスを治すのは自己免疫力しかないということをご理解ください。基本的に自分の力でウイルスをやっつけようという作業。そこが基本中の基本です。自己免疫力を下げてしまうのは、よく分からないことに対して恐怖感を持つこと。武道で言うと、知らない人と戦うのは不安感があります。日常生活においても知らない人と話すのは不安感があるでしょう。今回のコロナウイルスもそれと同じなのです。どういう病気か分からないから、余計に不安と恐れが生じるのです。結局は、恐怖心の伝染ということの方が大きいのですね」

ちなみに、国内におけるインフルエンザ感染者数は2019年の例を見ると、感染者数は約一万人超え、三千人以上の人が亡くなっている。肺炎(コロナウイルスではなく)では約12万人近くの人が亡くなっている。この統計的な情報と事実をみれば、ワクチンがあろうが、薬があろうが、亡くなる人はおり、最終的には自己免疫力がウイルスに打ち勝った人のみ、治っているのが分かる。だからこそ、自己免疫力を高めることが大切だと、小沢代表は言うのだ。

では、どうすればいいか。それがマインドフルネスだ。そうなるための呼吸法をすることなのだ。

一日23分間の呼吸法で自己免疫力を高める

呼吸法が人の免疫力上げるうえで効果があるのは確かな話だ。その呼吸法について、小沢代表から教えてもらったのが以下である。

「呼吸というのは、ゆっくり吐くと交感神経が優位になります。具体的にその呼吸法を説明すると、まず朝、起きた時に火の呼吸法を3分行います。これは鼻から吸って、鼻から吐くという呼吸法ですが、強く吐きながら1分間に360回という、とても早い呼吸をします。そして、昼以降の活動期には、5秒吸って5秒吐くという呼吸法を10分行います。この呼吸で5対5の呼吸法で程よい、自律神経系のリラックスした緊張を生み出します。一日の終わり、就寝前には4対8の呼吸法を10分。このように吐く息を長くすると、副交感神経が優位になって、とてもリラックスした状態になってきます。火の呼吸法以外は鼻から吸って、口から吐きます。これらが人間の生活のサイクルに適した呼吸法になるので、自己免疫力の向上につながるのです。これは座ってやった方がいいのですが、必ずしもそうではなく、身体感覚に集中している状態にすればいいです。場合によっては、満員電車の中でもいいです。問題は腹式呼吸がしっかり、できていること。そして、雑念がわいてきたら、また、身体感覚に引き戻す。この繰り返しをしてください」

そして、これも小沢代表から聞いた話だが、呼吸というのは延髄と言って、一番、古い脳を無意識に使っているが、何らかの危機的状況に直面した時、あるいは試合で言えば入場前のプレッシャー、日常生活で言えば人間関係などのストレス、特に急場のストレスでは呼吸に扁桃体という一部が関与するようになる。この扁桃体の興奮がストレスのスイッチになるのだが、この時に「これは人間の体における当然の反応」と思うだけで、実はストレス値は下がるそうだ。そして、時間のある人はストレッチやウォーキングなどで5対5の呼吸法をすれば、より効果があるとも聞いた。特に朝の火の呼吸法は体温が上がるので、免疫力向上に大きな効果があらしい。

ここで、知人の医師から聞いた話も少し付け加えておこう。体温を上げると免疫力は間違いなくアップする。免疫細胞は血液の中にいるが、体温が下がり血行が悪くなると、体内に異物を発見しても素早く攻撃できない。免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度と言われており、免疫力は体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的には最大5~6倍アップするともいわれ、体温を上げることの重要性がよく分かってもらえることだろう。そういう意味での火の呼吸である。これはスピードにとらわれることなく、吐く息を大切に。一秒に一回でも3分やれば、180回の呼吸数なので、それを目安に少しずつ増やしていけばいいとのことだ。呼吸法はマインドフルネスの状態になれる。副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整うのである。脳がこのような状態になった時は、血流も良くなり、免疫力も高くなる。これはれっきとしたエビデンスがある。座禅・瞑想には精神を安定させるものとして、日本古来より継承されてきたが、実際にそのような効果があるのだ。自分で書いた本を宣伝するようで、恐縮だが、より良い生活を送っていただける手法として、呼吸法をぜひ、取り入れていただきたいと思っている。

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